「算定基礎届、総括表及び総括表附表の提出について」は強制?拒否できますか?
年金事務所から「算定基礎届、総括表及び総括表附表の提出について」という書面が年金事務所から届くことがあります。
この書面は、指定された日時に年金事務所へ出向いて「定時決定時調査」を受けなければならないというものです。
「定時決定時調査」とは、社会保険への加入漏れや計算間違いが無いかどうかを年金事務所が数年(一般的には4、5年と言われる)に一度調査するものです。
この「定時決定時調査」はいかなる理由があったとしても拒否することは出来ません。
調査は年金事務所で調査官との対面式で行われる
調査は調査官との対面式で行われ、全社員分の過去1年分の賃金台帳や出勤簿、年金事務所へ提出済みの手続き書類の控えなどを持参して年金事務所へ出向く必要があります。
調査の結果、加入漏れや計算間違いが見つかった場合には年金事務所の指示に従って是正する必要があります。
調査を拒否することは出来ませんが、年金事務所が認めれば日程変更は可能ですので、予定が合わない場合は年金事務所へ電話して日程変更について相談するようにしてください。
また社会保険労務士に事務を委託している場合は、社会保険労務士が年金事務所での面談等を代行することも可能です。
【定時決定時調査の際に年金事務所へ持参するもの】
1. 算定基礎届
2. 厚生年金保険70歳以上被用者.算定基礎届(対象者がいる場合)
3. 算定基礎届総括表
4. 算定基礎届総括表附表(雇用に関する調査票)
5. 賃金台帳、出勤簿(タイムカード)
6. 源泉所得税領収証書※1
7. 提出済の適用関係諸届※2
8. 事業主印※3
※1 過去1年分。領収印が確認できればコピーでも可能。
※2 過去1年分の資格取得届、資格喪失届、月額変更届などの決定通知書(事業所控え分)でコピーでも可。電子申請で提出したものについては公文書を印刷する。
※3 社会保険労務士が調査対応を代行する場合は持参しなくて良いことがある。